【イタリア国情報】
観光、芸術、食、ファッション、そしてサッカーと日本人に馴染みが深いイタリア。人口は約6,100万人ほど。ヨーロッパ南部に位置し、国土の大半は温帯に属し、毎年多くの日本人が訪れている。
世界遺産を多く抱えるイタリアは、観光はもちろん、食、ショッピングなど全ての点で魅力の多い国。特に人気の都市は、ヨーロッパ史の中心となった首都ローマ、美術、建築、音楽で知られる芸術の町フィレンツェ、水の都として知られる水上都市ベネチア、ファッションの町ミラノの4都市だ。映画の舞台となったシチリア、晴天日の引き潮時にしか見られない「青の洞窟」があるカプリなどの島々もイタリアの旅行先として人気が高い。
【イタリアサッカー事情】
リーガ・エスパニョーラ(スペイン)、ブンデスリーガ(ドイツ)、プレミアリーグ(イングランド)、セリエA(イタリア)、リーグ・アン(フランス)。欧州5大リーグのうちの1つ、イタリア・セリエAは20クラブ(2016年)で構成されており、1990年代はユヴェントス、ミラン、インテルのビッグ3が欧州サッカー界の中心に君臨し世界最高のリーグと呼ばれ、数多くのスター選手を輩出してきた。シーズンはホームアンドアウェー方式2回戦総当たりのリーグ戦形式(全38節・380試合)で行われている。
イタリアのサッカーは「カテナチオ」に形容され、本来はイタリア語で「掛けがね」や「閂(かんぬき)」という意味である。ディフェンスラインの後ろで左右に動くスイーパーの動きがかんぬきを差す動きに似ていたところからそう名付けられた。また、カギを掛けたように守備が堅い戦術という意味もある。
ほとんどの選手が自陣に引いてしっかり守るという堅い守備で、前線の数人だけで素早く得点を取るというイタリアのカウンター・サッカーの戦法をこう呼ぶ。サッカーにおいて堅実な試合運びを好み、内容よりも結果を重視するイタリア人らしい戦術である。1-0で勝つ事を美学としているイタリア人も多い。
【イタリアサッカーのリーグシステム】
イタリアサッカーのリーグ構成は、イタリアにおけるサッカーの階層的に相互結合されたリーグシステムを意味し、594ディビジョンの3332チームから構成されている。全てのディビジョンは昇格・降格の原則により互いに繋がっており、サンマリノの1チームも参加している。リーグシステムは異なるレベルのリーグ間での昇格と降格がある階層的な構成であり、理論的には最も小さなクラブでさえも最終的にはトップディビジョンへと上り詰める可能性がある。
【イタリアでの日本人選手】
日本人初のセリエAプレイヤー三浦知良の誕生から22年。その後、中田英寿、中村俊輔らがプレー。現在は、本田圭佑( ACミラン)、長友佑都(インテルナツィオナーレ・ミラノ)がプレーしている為、日本人の選手の評価は昔に比べて随分と確立されている。