【東南アジアサッカーのルーツ】
元々東南アジアはサッカーが盛んで、アジア王者を決めるアジアカップの歴史を見ても、遡ればビルマ(ミャンマー)やタイなど東南アジアの国々が上位に顔を出している。Jリーグが出来る等、この20年で日本が急成長し立場は逆転したが、東南アジアのサッカー人気は未だ根強く、近年ではまたレベルが上がってきている。日本の「アジア戦略」により、日本と東南アジアがかつてないほど強くつながり始めている。日本の育成方法を積極的に導入する動きを見せ、ここ数年の東南アジアのレベルアップと環境の整備は目まぐるしいものがある。
タイのプロリーグ「タイ・プレミアリーグ」を皮切りに東南アジア各国のリーグと提携を結ぶと、現地出身Jリーガーの排出にも尽力して、すでにベトナムやインドネシア出身のJリーガーが誕生している。
一方で、東南アジアのリーグでプレーする日本人選手も近年、急激な勢いで増えている。特にタイでは年々増え続けて、昨年は60名以上もの日本人がタイリーグでプレー。今や世界で最も多くの日本人がプレーする海外リーグとなっている。その波は、カンボジア、ラオス、ミャンマーといった周辺国へも徐々に波及し始めている。日本と東南アジアの交流が深まり、日本人選手にとっても馴染みの深い地域となってきている。
タイでは1部・2部・3部合わせて100近くものチームが存在し、そこでプレーする外国人の殆どがサッカーだけで生活をしている事を考えると、多くの日本人選手にとってチャンスになっている。カンボジア、ラオス、ミャンマー、マレーシア、シンガポール、インドネシア、インド、ベトナム、香港、モンゴル、中国等のアジアの各国で日本人がプレーしている事を考えると、日本以外の国でプレーする日本人選手にとっての受け皿になっている。
【東南アジアサッカーの市場】
東南アジアではサッカーが絶大な人気を誇る。東南アジアナンバーワンを決めるAFF スズキカップや東南アジア版オリンピックと言われるシーゲームの人気はかなり高く、ホスト国のチームが出場する試合はスタジアムが超満員となる。週末になると、プレミアリーグやブンデスリーガなど各国の試合も生放送され、街中のあちこちにあるフットサルコートではサラリーマンや学生がボールを蹴っている。
ここ数年で、サッカーに対する積極的な投資が行われるのと同時に、選手の給与含めた待遇面なども各国3倍から4倍に増加している傾向にあります。プロ選手として、J2選手の選手などよりは待遇面でも良い生活が出来ている、等という話もよくあります。しかし、その一方で下部リーグなどでは、まだまだ生活ギリギリの待遇で所属している選手もいます。その環境の中で、着実に活躍した選手はステップアップを積んでいけるという意味では、各選手のレベルにあった受け入れ先が存在し、活躍次第では各国のスター選手として生活できる土台とチャンスが東南アジアにはあります。
発展途上国のため、まだまだ貧しい人たちがたくさんいる傍ら、最近では国としてめまぐるしい発展を遂げています。各国の首都は近代的なビルが立ち並び、富裕層と呼ばれるひとたちもいます。
【東南アジアにおける日本人選手】
タイ・プレミアリーグでは元日本代表の岩政大樹や茂庭照幸が以前プレーしていたり、シンガポールでは元日本代表の戸田和幸がプレーしていた。マレーシアには元アルゼンチン代表パブロ・アイマ-ル選手が以前プレーしていた。元日本代表の選手や各国の代表選手も近年は東南アジアのリーグでプレーする等、年々リーグのレベルは上がってきている。
【東南アジアでのステップアップ】
弊社ではまずはプロとしてのキャリアをスタートさせることが大事と考えます。
「プロのキャリアをスタートさせること」を優先し、東南アジアの中でも比較的スタートを切りやすいタイ下部リーグ、カンボジア、ラオス、モンゴル、フィリピン等を最初の目標とします。
まずは、東南アジアのステップアップ国でデビューし、スタジアムでのテレビ放送に出て、東南アジアの市場に乗ることを目指します。
東南アジアのステップアップ国であっても1部であれば、ACLの予選やAFCの予選に出場できるようなチームがあります。
1年目に入り込んだ国内でのステップアップを目指し、更にはベトナム、シンガポール、フィリピン、香港、タイプレミア、マレーシア、インドネシア等東南アジアのより大きなリーグへの移籍をめざします。